内省の海

持病との付き合いや日々思うことをつらつらと

痛み

今日はアプリで知り合い気になっていた男性と3回目のデートだった。

食事を終えたあと、その人の家に呼ばれそういう雰囲気になったので、このままではいけないと思い、服を脱がそうとする彼の手を止めて、自分のことをどう思ってるのか尋ねた。

「付き合えたらいいと思ってる」と彼は答えた。

その言葉の信憑性は僕には量りかねたが、そういうことならば話さないわけにはいかなかった。

感染発覚から数か月が経ちすっかり感度が鈍っていたが、HIV陽性であることを告げたときの彼の表情で、それが非キャリアにとってどれだけ意義深いことか改めて思い知らされた。

彼に駅まで送ってもらい「またね」と言って別れたが、その後、彼からの連絡はない。会うのもおそらくあれが最後だろう。

正直つらい。でもこのさき何度も経験するであろうこの痛みに慣れていかなくちゃいけない。