内省の海

持病との付き合いや日々思うことをつらつらと

黒ひげ危機一髪

早いもので2021年最後の通院。

前回のSTI性感染症)検査に続いて(無事全項目陰性でした)、今回は肛門のHPV(ヒトパピローマウイルス)検査。これもだいたい年末に実施される。

僕は今年すでにHPVワクチンを接種してるけど、昨年までの検査でいくつかの型が検出されてるため、経過観察も含めて今年も受けることに。

今までは病院スタッフに検査用スワブを突っ込まれてたけど、今年からSTI検査と同様のセルフ方式に(患者からの要望が多かったらしい)。

HPV検査用のスワブは、STI検査用の綿棒タイプとは違い、なぜか硬い毛のついたブラシタイプ。イメージとしては試験管を洗うブラシみたいな感じで、これがまた痛い。

自分でやるのでも痛いものは痛く、引き抜いたときに赤いものがついてないかハラハラしたけど、なんとかセーフ。

そんなこんなで今年も一年お世話になりました。

浮いた2万円

久しぶりの通院。

届いてから長らく放置していた更新後の自立支援医療受給者証を封から出すと、そこで初めて自己負担上限額の引下げ(1万円→5千円)に気づいた。

3ヶ月に1度の通院なので、年4回で計2万円のコスト減である。

思わぬ幸運に心が浮き立ったが、昨年は異業種に転職&年度途中につきボーナスも満額出ず、よって収入が激減したからなので、嬉しいような悲しいような。
まあ来年からはおそらくまた1万円に戻るので、それまではありがたく恩恵を享受しよう。

 

普段どおりの診察のあと、主治医から昨年実施したSTI(性感染症)検査を今年も受けられるがどうするかと訊かれた。

返答はもちろんYES。

研究目的なので患者の費用負担は発生しない。

いまの通院先は平日のみの診療に加えて主治医の曜日縛りもあり、決して利便性が高いとは言えないのだけど、こうした検査をちょいちょい無償で受けられるのはかなりのメリットだと思う。

ただ同時に新型コロナの超ホットスポットでもあるため、滞在時間はできるだけ短くしたかったのだが、待ち時間でなんだかんだ2時間ほどになってしまった。

 

どうでもいいけど検査前のアンケートに『生涯でセックスした人数』という項目があり、果たしてこの検査を受ける人のうち、おおよそでも正しい数を把握している人はどれほどいるのだろうとふと疑問に思った。

食い意地には勝てない

野暮用を済まし、帰宅の前にどこかで夕飯でもと思ったところ、歯列矯正用のマウスピースを外すためのフック状の器具を忘れたことに気がついた。

参ったな。とりあえずトイレに行き、よく洗った手で外そうとするもびくともしない。

何か代わりになる物はないかと所持品をあさると、目に入ったのは腕時計のベルトにある突起。

これならと思い試してみると、カチリとマウスピースが外れた感触。

やった、いけた!

けれども端から見たら腕時計を口の中に突っこむやべえ奴でした。

アスペルガーとの接し方

ある友人から半年ぶりに連絡がきたのだが(実はその半年前のやりとりも微妙に険悪に終わったため、もう彼からの連絡はこないだろうと思っていた)、彼から聞かされた愚痴にどうもモヤモヤがぬぐえないため記録。

 

どうやらこの半年間、友人(以下A)は、(彼曰く)アスペルガー症候群の知人(以下B)ともめにもめて、かなり精神をやられていたらしい(ちなみに僕とBの面識はない)。

一部始終とともに語られるAのアスペルガーに対する見解には、ポリコレ的にもいろいろと問題が感じられたものの、アスペルガーとの交流に苦労が絶えないことは事実だし、実際にアスペルガー(を少なくとも自称する人)と接した経験のない僕がとやかく言える立場でもなかった。

にしても、いくらかつて親しくしていたとはいえ、Bがアスペルガーだと判断して以降もなぜそこまで彼に執着したのか理由を訊くと、Aは「ただ一言、彼に謝ってほしかった」とのこと。

それは……

アスペルガーと接したことのない僕でも、彼らがおしなべて他者への共感力が低いことは知っている。

そんなBから口先ではなく心からの自発的な謝罪を聞きたかったとAは言う。

そんなスタンスで彼と向き合えば、そりゃ自ら犬に噛まれにいくようなものだろう。

なんせアスペルガーでなくとも「謝ったら死ぬ病」の人間なんて腐るほどいるのだから。

そのせいだろうか、久々の連絡を喜ぶ気持ちとは裏腹に、いまいちAに対して同情的にはなれなかった。

舞い散る桜と飛行機とカミングアウト

今月失業した友人から「晴れてニートになったからどこか出かけよう」と平日に誘われ、僕も同じく今はニートみたいなもんなので二つ返事で承諾した。

とはいえ人混みは避けるべきだし、電車も乗りたくなかったのでバイクで行ける範囲を探したところ、以前行ったことのある調布市の武蔵の森公園がよさそうだったので、自宅から小一時間ほどかけて到着した東小金井駅で友人を拾い、そこからニケツで公園へと向かった。

到着するとやはり同じような考えらしき家族連れやカップルがちらほら見受けられたが、なにせ広大な公園なのでソーシャルディスタンスは十分すぎるほど保てそうだ。

ソメイヨシノはほとんど葉ばかりになっていたが、園内の順路に沿って歩いていくとまだまだ見頃といって差し支えない遅咲きのシダレザクラが美しく咲いていた。

f:id:fkan:20200411102539j:image

 

敷地が調布飛行場と隣接しているため、普段なら離着陸する飛行機を間近に見ることができるが、こんなご時世なのでほとんどの便が欠航しているだろうと思いきや、意外にもハイペースで飛びたっていき迫力満点の眺めにテンションも上がった。

f:id:fkan:20200411102912j:image

 

東小金井で買ったチーズケーキをつまみながら、散りゆく桜の花びらと飛びたつ飛行機を横目に他愛もない会話を交わしていると、今の世間の状況が嘘のように平和に思える。

f:id:fkan:20200411102924j:image

 

ところで友人とは約十年来の付き合いだが、未だにHIVのことは話せていない。

いい機会なので今日は覚悟を決めて伝えることにした。

 

「一年くらい黙ってたんだけど、実はHIVなっちゃんたんだよね」

と、あくまでライトな口調に努めた。

 

すると彼からは

「あらら。でも申し訳ないけど、今は自分の身の振り方で精一杯で、あなたの身を案じてる余裕ないわw」

と自分の想像する限り、百点満点の反応が返ってきた。

 

いや〜やっぱりアンタは最高だよ。

連日のコロナ報道で鬱々とした気持ちが募っていたが、胸のつかえがひとつ取れた一日となった。

 

※本記事は2020/04/10のツイートを元に再構成しました

久しぶりの慢性上咽頭炎治療とひとりスイーツパラダイス

慢性上咽頭炎治療のため通っている耳鼻科で処方される漢方薬が底を突きそうだったので、新型コロナウイルスが蔓延するなか外出すべきか迷ったが、完全防備で出かけることにした。

せっかく都心に出るついでなので、行きつけの整骨院も予約。

1か月も間をあけての治療は久しぶりだったからか、Bスポット治療は激痛。ここ数回目立った出血はなかったが、今回は脱脂綿が赤く染まるほどの出血。病院を出たあとも、しばらくはその場にうずくまりたくなるほどの痛みだったが、経験上どんなに痛くても30分程度もすれば治まるので、気を紛らわすために病院のある商店街を散策することに。

青果店でスープ用の野菜などを買ったあと、よく行くケーキ屋でケーキを2点購入。本当は1つでもいいんだけど、なんとなく申し訳ない気がして、こういうときは複数購入してしまう。ここで買うのも久しぶりだったので、ベーシックだけど食べたことのないスフレチーズケーキとちょっと冒険してピスタチオのケーキにした。

さて、整骨院に向かうかと思ったら、ケーキ屋から100mもない場所に和菓子屋を発見。そういえば先日Twitterで、桜餅の生地には小麦粉でできた「関東風」と、もち米から作られる道明寺粉でできた「関西風」があると知り、この店はどっちかな?と思いながら覗いてみると、なんとこの和菓子屋では2種類とも取り扱っているではないか(関東風は普通の「さくらもち」、関西風は「道明寺」と表記)。これは買わねば!と鼻息荒く、2種類の桜餅とあまおうのいちご大福をお買い上げ。

こりゃ今夜はひとりでスイーツパラダイスだな、と両手に甘味を携え、ほくほくの気持ちで商店街を後にした。

***

日も暮れて帰宅。

満腹になると甘味の気分ではなくなるので、夕食はおかずだけにしておいた。

さ〜てお待ちかねのスイパラタイム。

和からいくか、洋からいくか。

迷った挙げ句、重そう、かつ日持ちしなそうな洋からいくことにした(もしお腹いっぱいになったら、和菓子は明日にしよう)。整骨院で冷蔵庫に入れさせてもらったものの、帰宅中に崩れてしまわなかったか心配だったが、なんとか無事だった。

ドーム型のピスタチオのケーキは、中心がいちごのジュレやチョコとピスタチオのムースで層になっていて食べ飽きない味。チーズケーキは底に敷かれたくるみの食感はいいものの、あまりチーズの風味が感じられず少々期待はずれ。またふたつとも甘さがかなり強く、もう少し素材の味が活かされてるとよかったかなあ。

楽しみにしてた桜餅食べ比べは、自分的には初実食の道明寺(関西風)に軍配。てか「餅」という名前からしても、こちらのほうが正統に思えた。最後にあんこといちごがぎっしり詰まった大福で締めくくり、結局その日のうちにすべて食べきってしまった。

和洋のスイーツを堪能して思ったのは、年々和菓子がおいしく感じるようになったなあということ。健康のためにゆるく実践しているグルテンフリーの観点からも、今後甘いものを買うときは少しずつ和の比重を増やす方向にシフトしていこうと思った(もちろん洋菓子が大好きなことにも変わりはないけど)。

ごちそうさまでした。

f:id:fkan:20200409144541j:image
f:id:fkan:20200409144538j:image
f:id:fkan:20200409144533j:image

ウケとして枯れていく自分

‪あまり大っぴらにするような話じゃないけど、最近シャワ浣*1とかしてまでセックスに後ろを使わなくてもいいような気がしてきた。

ウケの人ならわかると思うけど、そもそもお尻を使ったセックスって準備がむちゃくちゃ面倒で、相手の家でするときは「洗うのどうしよ…」ってなるし、相手のナニを汚さないか不安のなかでするセックスは心から楽しめない。加えてア○ルセックスには健康上の懸念もある(元痔主)。

それでも求められたら応えなきゃって気持ちにはなるけど、そもそもセックスってそういう義務感でするものではないし、ときには断る勇気も必要なのだろう。

本来なら自然なお通じのあとに軽く洗うだけでできるのが理想だけど、そもそもそんな都合のいいタイミングでエッチする流れになることはまずない(だいたいウ○コ出るのって朝方だし)。

そうこうしてるうちに着々と僕のア○ルには蜘蛛の巣が張っていく。

*1:「シャワー浣腸」の略(詳しくはググってください)