内省の海

持病との付き合いや日々思うことをつらつらと

HIV-回顧録

告知の夜

液晶に表示された番号を確認し、大きく深呼吸してから通話ボタンを押した。 「▇▇さんのお電話でお間違いないでしょうか」 穏やかな女性の声だった。 「本日受診されたSH外来の検査結果について、お伝えしたいことがあります」 やっぱりそうか…… 覚悟を決めて…

運命の電話

サイトメガロウイルスの件でにわかにHIVへの不安が高まり、すぐにでも検査を受けようかとも思ったが、4月にSH外来 *1 での検査を控えていたこともあり、それまで待つことにした。 そうこうしているうちに微熱も下がり、次第に不安も和らいでいった。 そうし…

予兆②

1月の謎の高熱から約一ヶ月。 会社を休むほどではないものの、謎の微熱と倦怠感は続いていた。 以前から別件で通院していた耳鼻科に訊いても、自律神経が乱れているせいで体温調節がうまくいっていないのだろう、と深刻に受け止めてもらえず。 そんな折、2…

予兆①

正月気分もさすがに抜けてきた1月下旬。 いつものように職場で仕事をこなしていると午後から猛烈な悪寒に見舞われた。 あ~これはインフルかな… 仕事どころの体調ではなくなってきたので、昼すぎには仕事を早退した。 その後も熱はぐんぐんと上昇し、あっと…