内省の海

持病との付き合いや日々思うことをつらつらと

HIV

黒ひげ危機一髪

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早いもので2021年最後の通院。 前回のSTI(性感染症)検査に続いて(無事全項目陰性でした)、今回は肛門のHPV(ヒトパピローマウイルス)検査。これもだいたい年末に実施される。 僕は今年すでにHPVワクチンを接種してるけど、昨年までの検査でいくつかの型…

浮いた2万円

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久しぶりの通院。 届いてから長らく放置していた更新後の自立支援医療受給者証を封から出すと、そこで初めて自己負担上限額の引下げ(1万円→5千円)に気づいた。 3ヶ月に1度の通院なので、年4回で計2万円のコスト減である。 思わぬ幸運に心が浮き立っ…

舞い散る桜と飛行機とカミングアウト

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今月失業した友人から「晴れてニートになったからどこか出かけよう」と平日に誘われ、僕も同じく今はニートみたいなもんなので二つ返事で承諾した。 とはいえ人混みは避けるべきだし、電車も乗りたくなかったのでバイクで行ける範囲を探したところ、以前行っ…

友人との会話におけるHIVの話題

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ネガの友人とHIVについて話しながら 「そこまで健常者と変わらないなら、そのうち障害者扱いされなくなるんじゃない?」 「そしたらいろんな割引も使えなくなって困る〜」 と軽口をたたいてたら、このいい意味での気の遣われなさがちょうどいいと感じた。 も…

判定待ちの人にかける言葉

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ツイッターで一次検査が判定保留となった人を見かけた。 確認検査を受けにいくという彼に、大半の人は「陰性でありますように」と声をかけていたが、自分ならどうしただろう。 数ヶ月前、同じく判定保留となり確認検査を受けるまでの自身の心境を思い返して…

年内最後の診察を終えて

HIV

8ヶ月前、確認検査を受けるため不安でしかたない気持ちで拠点病院を訪れたとき、そこにいたHIV患者(と思われる人たち)がスタッフと朗らかに談笑するなど、その明るい雰囲気に驚いたことを覚えている。 ほどなくして僕もコーディーネーターナースをはじめ…

告知の夜

液晶に表示された番号を確認し、大きく深呼吸してから通話ボタンを押した。 「▇▇さんのお電話でお間違いないでしょうか」 穏やかな女性の声だった。 「本日受診されたSH外来の検査結果について、お伝えしたいことがあります」 やっぱりそうか…… 覚悟を決めて…

運命の電話

サイトメガロウイルスの件でにわかにHIVへの不安が高まり、すぐにでも検査を受けようかとも思ったが、4月にSH外来 *1 での検査を控えていたこともあり、それまで待つことにした。 そうこうしているうちに微熱も下がり、次第に不安も和らいでいった。 そうし…

予兆②

1月の謎の高熱から約一ヶ月。 会社を休むほどではないものの、謎の微熱と倦怠感は続いていた。 以前から別件で通院していた耳鼻科に訊いても、自律神経が乱れているせいで体温調節がうまくいっていないのだろう、と深刻に受け止めてもらえず。 そんな折、2…

予兆①

正月気分もさすがに抜けてきた1月下旬。 いつものように職場で仕事をこなしていると午後から猛烈な悪寒に見舞われた。 あ~これはインフルかな… 仕事どころの体調ではなくなってきたので、昼すぎには仕事を早退した。 その後も熱はぐんぐんと上昇し、あっと…

さよならと、こんにちは

HIV

この数日間、本当にいろんなことがあった。 ありすぎた。 一本の電話で自分の人生の風向きがぐるりと変わった。 ようやく現実を受け容れて、いくばくかの落ち着きを取り戻したところで、平成最後のこの日、もとは別の病気の治療記としてスタートさせた当ブロ…