内省の海

持病との付き合いや日々思うことをつらつらと

予兆①

正月気分もさすがに抜けてきた1月下旬。

いつものように職場で仕事をこなしていると午後から猛烈な悪寒に見舞われた。

あ~これはインフルかな…

仕事どころの体調ではなくなってきたので、昼すぎには仕事を早退した。

その後も熱はぐんぐんと上昇し、あっという間に39度台に到達。

それからしばらくは高熱にうなされ、ようやく病院に足を運べたのは熱が37度台まで落ち着いた3日後。

解熱してきたとはいえインフルエンザだった場合、数日間は出社禁止となるため、とりあえず検査は受けることにした。

結果は陰性。

拍子抜けした気分、会社を休めない残念さ、体感的にはそうではなかったのに、ただの風邪として片付けられたことへの腑に落ちなさ。

いろんな感情がないまぜになって頭に浮かんだが、ひとまずは安心し病院をあとにした。

しかしそれから1ヶ月間、この微熱が引くことはなかった。

さよならと、こんにちは

この数日間、本当にいろんなことがあった。

ありすぎた。

一本の電話で自分の人生の風向きがぐるりと変わった。

 

ようやく現実を受け容れて、いくばくかの落ち着きを取り戻したところで、平成最後のこの日、もとは別の病気の治療記としてスタートさせた当ブログの筆をふたたび執ることにした。

 

2019年4月某日。

僕はHIVへの感染を告げられた。

 

HIV(ー)の自分との別れと

HIV(+)の自分との出会い。

 

ここに新参HIV感染者としての苦悩と葛藤を綴る。

いつか笑ってこの日を振り返られることを願って。