内省の海

持病との付き合いや日々思うことをつらつらと

明日を考えない人々

弟が酒に酔って転倒し、顔面ぐちゃぐちゃで帰宅したのだが、病院に行こうとしないのでなぜか尋ねると、なんと健康保険に入ってないからだと言う。

定職にも就かず、刹那的な生き方をしているやつだとは思ってたけど、まさかここまでだとは。

ゲイにも同様に非正規雇用でその日暮らしに生きている人が多いと感じるが、一方でエリート街道を突き進み、目ん玉が飛び出すような収入を得ている人もざらに存在する。

しかしどちらの生き方にも、通底するのは「自分は家庭(子供)を持つことがないから」という思想だと思う。

同じ動機でも「自分ひとりが日々食っていければそれで十分」と思う人と「何があっても自分ひとりの力でどうにかしなければならない」と思う人、こうも二極化するのは不思議だ。

その後、弟は問答無用で父に病院へと連れてかれた。

今週末、韓国の格差社会を描いた映画「パラサイト 半地下の家族」を観る予定だが、身内に思わずワープアがいると知ったことで身につまされる内容となりそうだ。